経済産業省より「2018年版ものづくり白書」が公表されましたね。
ものづくり白書とは、国が国内の製造業を中心としたものづくり産業について、調査・分析をした上で、今後の産業の課題とその対応をまとめたものです。
なので、ものづくり産業における国内の最新情報が網羅されている確実な資料と言っても過言では無いでしょう。
2018年度版ものづくり白書での主なテーマは、昨年とあまり変わらず「データ活用」「生産性の向上」と言った感じですね。
キーワードとして「現場力」「IoT/ICT」「Connected Industries」と言った感じでしょうか。
気になったのが「デジタル人材」というワードですね。
これまでもIT人材の確保はよく言われてきましたが、ここに来て「デジタル人材」と名称を変えてきました。
どうも、IT人材を経営トップに持ち込めるような人材育成をしていきたいようですね。
あと、「現場力」の話の中で、自社の強みと課題の両方に「品質管理」が挙げられている点ですね。
おそらく、経営層はとりあえず形式的な品質管理の取り組みはしていると感じているものの、それらが実際の現場から乖離しているということにも気づいていると言ったところでしょうか。
ISO9000シリーズの導入をしていても、実際には監査などに追われてシステム維持のみで活用にまでは手が出せていないと言ったところかもしれません。
今後台頭してくる中国や韓国などのものづくりにどう対処していくのか、これらが気になるところですね。