仕事をする動機づけ

こんにちは。

最近仕事ってなんでするんだろう?っていう疑問がよく心に浮かぶので、ちょっと考察してみます。

最近働き方改革とかよく言われる通り、仕事への取り組み方が社会的にも見直され始めています。

背景にはブラック企業による人権を無視したような労働のさせ方などが挙げられますが、

そもそも仕事は自分の意志で選び、取り組んでいるはずです。

ですが、現実にはそうなっていない場合が多い。

なぜそのようになるのか?

やはりそれぞれの人の仕事に求めるものと、企業が労働者に対価として提供しているものがズレているからだと考えられます。

企業が対価として提供するものとしての代表はやはり賃金・給与などの金銭でしょう。

大企業や公務員などは、これら金銭報酬が高額になり、労働市場では非常に人気の就職先になります。

ただ、現実問題として十分な金銭報酬を受け取っていても、うつ状態にまで追い込まれて退職せざるを得ない人も出てきます。

逆に、なんとか生活できる程度の金銭報酬しか受け取っていないのに、ガンガン仕事をやっている人もいます。

つまり、金銭報酬の多少だけでは、仕事をやる理由にはならない場合もあるということでしょう。

企業経営では、人にどれだけ仕事をしてもらえるかはとても重要なテーマになります。

そのため、中小企業診断士試験でもそうした人の扱い方や、人の動機づけについてのテーマの問題がよく出題されます。

その中でも最も基本的な考え方が「マズローの欲求段階説(自己実現理論)」です。

これは、「人間が満たしていくべき欲求は次の5段階があり、低次から順番に満たしていくことになる」というものです。

エイブラハム・マズローの提唱した5つの欲求段階

一番低次の「生理的欲求」とは、食欲とか睡眠欲とか性欲とか、人が生きる上で必要となる欲求です。

2番めの安全欲求は、外部の危険から身を守れるとういう欲求です。

3番目の社会的欲求は、ある程度の地位があり、社会的な役割を果たすという欲求で、例えば定職についているとか、結婚して家庭を築いているなどです。

4番目の承認欲求は、表彰されたとか何かしらの名誉を与えられたとかの他者から自分の功績を認められたいという欲求です。

5番目の自己実現欲求は、自分自身のあるがままな生き方をしたいとか、理想的な自分へと近づきたいという欲求です。

特徴的なのは、低次の欲求が満たされていないのに、高次の欲求を満たされることは無いということです。

例えば、飢えて死にそうな人間が、出世をしたいとは思わないというようなことです。

以前に私は、「餓死しそうな人間は、自殺しようとは思わない」と言われました。

確かに、腹減っていたらまず、食べ物を求めると思います。

なので、このような人に何か仕事をしてもらいたいのであれば、食事や住む場所などを提供する必要があります。

まぁ、今の日本であれば生理的欲求はどうとでも満たせると思いますし、企業や行政は最低限それだけは満たしているはずです。

それ故に、今の日本人で仕事をするために必要なことは、もっと高次の欲求を満たせるものを提供する必要があるでしょう。

社会的欲求が満たされていない人に対しては、正社員登用するとかでしょうか。

承認欲求が満たされていない人に対しては、何かしらの表彰をしたり、名誉あるポストに出世させたりでしょうか。

自己実現欲求が満たされていない人に対しては、キャリアパスを一緒に考えてそれを歩むための支援をしたりでしょうか。

とにかく、その人がどの欲求段階にあるのかをしっかりと見極める必要があります。

うつになって自殺してしまう人はどの欲求段階にあるのでしょうか?

自殺ということは生命の危機なので、安全欲求段階なのかもしれません。

ただ、現実には外敵からの攻撃で死ぬわけではないです。

難しいのですが、本当にその人それぞれだと思います。

社会的責任に耐えきれなくて自殺すると言う場合であれば、社会的欲求だと思います。

夢破れて自殺するなんてこともあるでしょうが、この場合であれば、自己実現欲求なのでしょうか?

人間関係でこじれて自殺することもある(ほとんどそうかも知れませんが)でしょうが、その場合であれば社会的欲求や承認欲求なのかもしれません。

 

もし、自分自身で今の仕事に満足できていないのであれば、今の自分で満たされているものと満たされていないものをリストアップしてみて、

どの欲求段階にいるのかを考えてみるのも良いかと思います。

その欲求をその仕事を通じてどのように満たせるかを検討してみるだけでも、その仕事をやる動機づけになるかもしれませんね。

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