(日経クロステックより抜粋)
日立金属が金属3Dプリンターの造形シミュレーションソフトを導入したそうですね。
3Dプリンターって、ほっといたら勝手に立体形状を作ってくれるんでしょ?という風に安易に考えられる方がよくみえます。
確かに、3Dデータを作成して、スライサーソフトで積層情報を作って3Dプリンターに投入するだけですが、それだけで完璧な造形物は得られません。
積層方式にも寄りますが、反ったり割れたりといった鋳造や切削でも起きるようなことが3Dプリンターにも起きます。
うまく積層するためにはそれなりのノウハウが必要になります。
そうした時に、うまく積層できるかを検討するのがこうしたシミュレーションソフトになります。
今回、日立金属が導入したシミュレーションソフトは「Simufact Additive」(米MSCソフトウェア社)です。
このMSCソフトウェア社は、CAE(コンピュータによる解析)では皆知っている「NASTRAN(ナストラン)」を供給していましたね。
私も航空機開発をやっていたときには「NASTRAN」を使っていました。
ちょっと懐かしくなったので、ブログに取り上げてみました。
今後、こうしたコンピュータ上で様々なことが完結していくのだと思います。
デジタルものづくり技術には今後も要注目です。