2018年1月17日(水)14:30からアスト津にて、みえ航空宇宙産業推進協会(MASIP:マシップ)の新年一発目のイベントとして、新春講演会が開催されたので、参加してきました。
MASIPは三重県の航空宇宙産業を振興していくために、新規参入をお考えの事業者様や、既に活躍されている企業様を会員として、ビジネスマッチングや情報提供、販路開拓、技術支援などを行っている会です。
ちなみに私も入会してます。
以前は屋号がなかったので、当協会のホームページを見ると会員企業名に並んで、唯一個人名が書かれているというネタ的にはおいしい状態でした(^_^;)(今も個人名になっていますが、変更の申請をしたのでもうしばらくしたら変わってしまうと思います)。
この東海エリアでは、愛知県や岐阜県に大手航空機メーカーが軒を連ねているため、航空産業の一大クラスターが形成されています。
しかし、ここには三重県は含まれておらず、航空機産業からは取り残されてしまっていました。
そこで、当協会の雲井純会長(百五経済研究所顧問)が状況を打破すべく、当協会を創設されました。
一昨年の国際航空宇宙展(JA2016)への三重県初出展などの成果を挙げています。
三重県は平成27年にみえ航空宇宙産業振興ビジョンというのを制定して、様々な支援事業を展開しています。
三重県の松阪市には三菱重工業のMRJ尾翼組み立て工場(現在操業停止中)もあります。
アジアNo.1航空宇宙産業戦略クラスター特区にも入りました。
実は三重県の航空宇宙産業は密かにアツいんです。
さて、今回の新春講演会ではJALUXの航空機部長・天田寧氏をお招きして、航空機産業のサプライチェーン構築について、航空機部品供給商社の立場からご講演いただきました。
現状の航空機産業の最新動向やサプライチェーンの課題、中小企業の新規参入事例についてなど、めったに聞くことの出来ないかなり貴重なお話を聞かせていただきました。
狙い目は治工具などの直接機体には関係ないGSE(グラウンド・サポート・エクイップメント)や、ジェネラルアビエーションが良いとのことです。
また、スペシャルゲストとして、元・三菱航空機社長で、現・DMG森精機執行役員の森本浩通氏にもお越しいただいてました。
三菱航空機の元社長の川井 昭陽氏も三重県のスーパーバイザーなので、これで三重県に入られている三菱航空機元社長は二人目ですね。
若干、MRJなどの開発遅延などによって低迷気味な国内航空宇宙産業ではありますが、ブレイクする前に地道に事業を展開している方々がみえます。
航空機産業はプロジェクト期間が長期に渡るので、いきなり参入しようと思っても無理があります。
長期的な視点で事業計画を考えられる企業が生き残れる産業です。
ハードルは高いですが、その分一度参入に成功すれば、長期的な収益基盤とブランド価値、仕事そのものの充実感が得られます。
もし、航空機産業にご興味のある方はお気軽にお声がけください。
セミナーや研修、コンサルティングなど柔軟に対応させていただきます。
3Dエンタープライズ代表
中小企業診断士(経済産業大臣登録)
田中保憲