先日、「トヨタ産業技術記念館」というところに行ってきました。
ここは、愛知県の名古屋駅近くの「則武」という場所にあります。
陶器の食器で有名な「ノリタケ」のお隣です。
もともとは、トヨタグループの発祥の地である旧トヨタ紡織株式会社本社工場でした。
その跡地にあります。
建物も当時の赤レンガ建物を保存・活用しています。
さて、このトヨタ産業技術記念館がどういったところなのかというと、
次の2つの技術と変遷を紹介する場です。
・近代日本の発展を支えた基幹産業のひとつである「繊維機械」
・現代を開拓し続ける「自動車」
繊維機械は、トヨタグループの創始者「豊田佐吉氏」が自動織機を発明したことに由来します。
自動車は、現在のトヨタグループの中心であるトヨタ自動車の創始者「豊田喜一郎氏」に由来します。
ちなみに、豊田喜一郎氏は豊田佐吉氏の息子にあたります。
両者ともに、日本の基幹産業を開拓する上で、創意工夫と情熱を注いだことが分かります。
上記の2つの紹介のために、トヨタ産業技術記念館は大きく2つの展示館に分けられます。
・「紡ぐ・織る」技術の基本と歴史を知る「繊維機械館」
・開発・生産技術の変遷を学ぶ「自動車館」
です。
どちらの展示館にも解説スタッフのかたが常駐しており、様々な実演によって機械や技術を紹介してくれます。
またこの紹介してくれる方が、とても楽しそうに実演して教えてくれるので、こちらもとても楽しい気分になれました。
繊維機械館での綿花の絡みやすい性質を利用して糸を紡ぎだす実演では、その発想のすごさに思わず感嘆の声を上げてしまいました。
自動車館では、様々なトヨタの自動車や生産技術の改善、販売の工夫が展示してあり、1日居ても飽きないだろうと思います。
この2つの展示館以外にも、展示スペースや子供向けの体験スペースなどがあります。
展示面積は相当広いです。
この日は2時間半の滞在でしたが、全然時間がたりませんでした。
今度行くときは丸1日掛けて、じっくりと展示を見てきたいと思います。
なお、入館料は大人が500円で、シニアはなんと無料!だそうです。
駐車場も無料です。
非常にお得ですので、興味のある方は一度見学に訪れてみてはいかがでしょう。
普段私達が何気なく使っているモノが生み出されるのには、歴史の偉人達の創意工夫と情熱が詰まっていることに気付かされるでしょう。